【結論】詐欺SMSのリンクを開いてしまっても、慌てなくて大丈夫です。まず、それ以上なにも押さず、なにも入力せずに画面を閉じましょう。そのうえで「何をしてしまったか」によって、やることが変わります。
- 開いただけ:画面を閉じて、SMSを削除する。何も入力しない
- IDやパスワードを入れた:公式アプリ・公式サイトから、すぐにパスワードを変える
- カード番号を入れた:カード会社にすぐ電話して、カードを止めてもらう
- アプリを入れてしまった:機内モードにしてアプリを削除し、携帯会社に連絡する
- 不安なとき・被害があるとき:消費者ホットライン「188」や、警察相談専用電話「#9110」に相談する
この記事の内容は、2026年11月に、国民生活センター・政府広報オンライン・各県警察の公式情報で確かめました(参考にした情報は記事の最後にあります)。
「宅配便の不在のお知らせかと思って、リンクを押してしまった」「押したあとで、詐欺だと気づいた」。そんなときは、胸がドキッとしますよね。
でも、ここで慌てて画面をあちこち押すのがいちばん危険です。この記事では、60代以上の方向けにスマホとLINEの使い方をお伝えしている「ひらい先生のらくらくLINE教室」が、詐欺SMSを開いてしまったときにやることを、状況別に順番に説明します。上から順番に確かめていけば大丈夫です。
この記事でわかること
- 詐欺SMSとは何か、見分けるポイント
- 開いてしまった直後にやること
- 「何をしてしまったか」別の対処
- 困ったときの相談先
- これから詐欺SMSにだまされないための習慣
詐欺SMSとは?見分けるポイント
詐欺SMSとは、宅配便の会社や携帯会社、銀行、役所などのふりをして、ショートメッセージ(SMS)で偽のホームページに誘い込む手口です。偽のページでIDやパスワード、クレジットカードの番号を入力させたり、危ないアプリを入れさせたりします。

よくある特徴は次の4つです。ひとつでも当てはまったら、リンクは押さないようにしましょう。
- 宅配便・携帯会社・銀行・役所などを名乗っている
- 「お荷物を持ち帰りました」「料金が未払いです」「アカウントを停止します」など、急がせる言葉がある
- 見慣れないURL(リンク)が付いている
- 知らない番号から届いている
開いてしまったら、まずやること
1. それ以上、なにも押さない・なにも入力しない
開いたページに「ログイン」「お支払い」「アプリをダウンロード」などと出ても、押さないでください。東京都や各県警察の注意喚起でも、たとえページを開いてしまっても、IDやパスワードを入力したり、アプリを入れたりしないことが大切だとされています。
2. 画面を閉じる
ホームボタンを押すか、画面の下から上へなぞってホーム画面に戻ります。開いていたページも閉じておきましょう。
3. 「何をしてしまったか」を思い出す
このあとやることは、「開いただけ」か、「何かを入力した」か、「アプリを入れた」かで変わります。メモに書いておくと、相談するときにも役立ちます。
状況別の対処方法

リンクを開いただけのとき
何も入力しておらず、アプリも入れていなければ、画面を閉じて、そのSMSを削除しましょう。届いたSMSに返信したり、書かれている番号に電話をかけたりするのもやめてください。
本物の宅配便や携帯会社からの連絡か気になるときは、SMSのリンクではなく、ふだん使っている公式アプリや、自分で調べた公式サイトから確かめます。
IDやパスワードを入力してしまったとき
すぐに、公式アプリや公式サイトからパスワードを変えましょう。同じパスワードを使っているほかのサービスがあれば、そちらも変えます。国民生活センターも、情報を入力してしまったら、同じID・パスワードを使っているサービスも含めてすぐに変更するよう呼びかけています。
クレジットカードの番号や銀行の情報を入力してしまったとき
カードの裏に書いてある電話番号に、すぐに電話をかけます。カードを止めてもらい、必要なら新しいカードを作り直してもらいましょう。その後しばらくは、利用明細に身に覚えのない買い物がないか、こまめに確かめます。銀行の情報を入力した場合も、銀行の公式の窓口にすぐ連絡してください。
アプリを入れてしまったとき(Androidに多い)
偽のアプリを入れてしまうと、スマホの中の電話帳やSMSを抜き取られたり、知らないうちに大量のSMSを送らされて、高い利用料金を請求されたりするおそれがあります。
- まず、スマホを機内モードにして、インターネットにつながらないようにする
- 入れてしまったアプリを削除(アンインストール)する
- 携帯会社に連絡して、利用料金に覚えのない請求がないかを確かめる
アプリの削除のしかたがわからないときや、削除できないときは、無理をせず携帯会社のショップや窓口に相談しましょう。
SMSで届いた「認証コード」を入力してしまったとき
認証コード(数字4〜6けた)を偽のページに入力すると、携帯電話の料金と一緒に支払う「キャリア決済」を勝手に使われることがあります。すぐに携帯会社に連絡して、決済を止めてもらいましょう。認証コードは、だれかに聞かれても絶対に教えないでください。
困ったときの相談先
| 相談先 | 電話番号 | こんなときに |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188(いやや) | お金の被害が心配なとき。近くの消費生活センターにつながります |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 犯罪かどうかわからないけれど相談したいとき。平日の昼間が基本です(地域によって違います) |
| 警察(緊急) | 110 | 今まさに被害にあっているなど、急ぎのとき |
| カード会社・銀行 | カードの裏や通帳に書いてある番号 | カード番号や口座の情報を入力してしまったとき |
| 携帯会社 | 各社の公式サイトに書いてある番号 | アプリを入れた、認証コードを入力した、料金が心配なとき |
SMSに書かれている電話番号には、かけないでください。電話番号は、カードの裏や公式サイトなど、自分で確かめたものを使いましょう。
これからだまされないための3つの習慣
- SMSのリンクは押さない:宅配便や携帯会社のお知らせは、公式アプリか、自分で開いた公式サイトで確かめる
- 迷惑SMSを止める設定を使う:携帯会社やスマホのメッセージアプリには、迷惑なSMSを自動でよけてくれる設定があります。携帯会社のショップでも設定を手伝ってもらえます
- 迷ったら、家族か窓口に聞く:「急いで」と言われるほど、一度手を止めて、だれかに見てもらいましょう
LINEにも、知らない人からのメッセージを止めたり、乗っ取りを防いだりする設定があります。あわせて見直しておくと安心です。
よくある質問
Q. 詐欺SMSのリンクを開いただけで、被害にあいますか?
A. 開いたあとに、IDやパスワード、カード番号を入力したり、アプリを入れたりしなければ、被害にあうおそれは小さいとされています。画面を閉じて、SMSを削除しましょう。
Q. 詐欺SMSに返信してしまいました。
A. それ以上やり取りを続けず、SMSを削除してください。返信すると「この番号は使われている」と知られ、さらに詐欺のSMSが届くことがあります。お金や個人情報を伝えてしまった場合は、188に相談しましょう。
Q. なぜ、私のスマホに詐欺SMSが届くのですか?
A. 詐欺のグループは、でたらめに作った番号へまとめてSMSを送っていることがあります。届いたからといって、あなたの情報がもれているとは限りません。
Q. 本物の宅配便のお知らせか、どうやって確かめればいいですか?
A. SMSのリンクは使わず、宅配便会社の公式アプリや、自分で検索して開いた公式サイトで、お問い合わせ番号などを確かめます。心当たりのない荷物なら、そのままにしておいて大丈夫です。
Q. 「#9110」と「110番」は、どう使い分けますか?
A. 今まさに被害にあっているなど急ぐときは110番、犯罪かどうかわからないけれど相談したいときは#9110です。
まとめ
詐欺SMSを開いてしまっても、そこで手を止めれば、多くの場合は大きな被害になりません。「それ以上押さない」「画面を閉じる」「何をしたか思い出す」の3つを、まず落ち着いてやりましょう。何かを入力してしまったときは、カード会社や携帯会社などにすぐ連絡し、不安なときは188や#9110に相談してください。
参考にした公的な情報
- 国民生活センター「そのメール、フィッシング詐欺!」(2024年11月)
- 政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話『#9110』番へ」
- 長野県警察「運送会社を装ったフィッシング(Android編)」
- 愛知県警察「宅配業者を装った偽SMSに注意」
この記事を書いた人:平井友裕(ひらい先生/らくらくLINE教室)
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