静岡県・島田市の上場企業「ティーライフ」は、LINE公式アカウントの友だち数が約36万人規模。とくに昨年9~11月の約2ヶ月半で約7万人増という“爆伸び”を達成しました。
本記事では、その要因を再現可能な施策に分解し、明日から使える実装テンプレまで落とし込みます。
- 1. はじめに
- 2. ケース概要:ティーライフ株式会社とは(静岡・島田市)
- 3. 勝ち筋を見抜く“7つの診断ポイント”
- 4. 友だち導線の作り方:HP × オファー × 相談機能
- 5. “爆伸び期”の読み解き:3つの仮説と再現レシピ
- 6. 初回体験の最適化:挨拶メッセージと遷移の作法
- 7. リッチメニュー設計:Zの法則×配信連動でタップ率UP
- 8. 配信戦略:頻度・文面・売上最大化の打ち手
- 9. ステップ配信:やっていないからこそ“伸びしろ”
- 10. 拡張ツール活用:LINEログインとCRMで“点”を“線”に
- 11. よくある失敗と回避策
- 12. 明日から使えるチェックリスト(20項目)
- 13. まとめ:静岡No.1に学ぶ、最短で“伸ばす”設計図
1. はじめに
読めばわかること:
- 導線設計:HPポップアップ/特典設計/問い合わせ(チャット)動線
- 初回体験の最適化:挨拶メッセージと外部ブラウザ遷移
- 回遊設計:リッチメニューの配置と配信画像の連動
- 配信戦略:頻度・告知タイミング・ブロック率コントロール
- 拡張ツール活用:LINEログイン×CRMで成果を積み上げる
用語メモ:
CTR…クリック率。配信やメニューがどれだけ押されたかの割合。
CVR…コンバージョン率。登録や購入など目標達成の割合。
セグメント配信…属性や行動に合わせてメッセージを出し分ける手法。
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2. ケース概要:ティーライフ株式会社とは(静岡・島田市)
- 事業:自社企画の健康茶・健康食品・化粧品などの通販。
- 規模感(動画紹介ベース):
- 友だち数:約36万人。
- 爆伸び区間:昨年9月末〜11月中旬で約6.9万人増。
- 平時増加:1日平均20〜30人程度。
- 示唆:ふだんは安定成長、キャンペーンでブースト——この二層構造をどう設計するかがポイント。
3. 勝ち筋を見抜く“7つの診断ポイント”
- 友だち追加の導線(HP、ポップアップ、実物同梱、広告、SNS)
- プロフィールページ(最低限の情報と離脱しない導線)
- 挨拶メッセージ(初回熱量MAX時の提示内容)
- リッチメニュー(Zの法則/配信とのビジュアル連動)
- ステップ配信(自動化で“あと一歩”を後押し)
- 通常配信(頻度・内容・売上貢献の型)
- 拡張ツール(LINEログイン、CRM、セグメント、通知)
4. 友だち導線の作り方:HP × オファー × 相談機能
4-1. HPポップアップで“登録理由”を作る
- 最大300円相当の特典(例:友だち追加100円+LINEログイン200円)をポップアップで明示。
- “登録メリットを具体化”(限定セール/最新情報/キャンペーン案内)。
- タイミング:滞在数秒後/離脱意図(カーソル上部)検知で表示が定番。
4-2. “相談機能”で既存顧客の利便性を可視化
- 注文・問い合わせがLINEで完了する旨を専用ページ&画像で案内。
- チャット受付時間/問い合わせ例を明記→心理ハードルを下げる。
- 通販×LINEでは、クーポンだけでなく、窓口で継続価値を上げるのが効く。
4-3. SNS・同梱・広告の使い分け
- SNS:常時は薄めでもOK。セール期・大型施策時にだけ強訴求で十分効率的。
- 商品同梱:購入者は“温度が高い”。登録QR+特典+使い方を一体で。
- 広告:爆伸び区間は広告 or 大型キャンペーンの寄与が高い可能性
5. “爆伸び期”の読み解き:3つの仮説と再現レシピ
5-1. 3つの仮説
- 大型キャンペーンで登録インセンティブを強化
- 広告投下で新規リーチを拡大
- 特典×ログイン連携で登録→購入導線を短縮
5-2. KPI設計(まずはここだけ)
- 登録率(HP) = 友だち追加数 ÷ 該当ページUU
- ログイン連携率 = LINEログイン完了数 ÷ 友だち追加数
- 初回購入率 = 初回購入者数 ÷ 友だち追加数
- ブロック率 = ブロック数 ÷ 友だち追加数
- 登録CPA = 広告費 ÷ 友だち追加数
5-3. テスト→スケールの手順
- オファーA/B(例:300円 vs 500円相当)を7日間で比較
- ポップアップタイミング(5秒/離脱検知)で登録率A/B
- ログイン連携の訴求位置(挨拶内 vs メニュー左上)をA/B
- 最良構成を1か月だけ増額投下→CPAと初回CVRで継続判断
6. 初回体験の最適化:挨拶メッセージと遷移の作法
初回は熱量が最も高い瞬間。特典提示→購入導線→活用ガイドの順が鉄板。
6-1. メッセージ構成(テンプレ)
①歓迎:登録ありがとう+特典の要約(画像1枚で視認性UP)
②特典取得:クーポンの受け取りボタン(有効期限を明示)
③購入導線:”このまま使える”おすすめ3商品(シンプルに)
④便利機能:注文/問い合わせはLINEでOK(受付時間)
⑤ログイン連携:+200円、次回から入力不要(所要10秒)
6-2. 遷移は“外部ブラウザ”が原則
- LINE内ブラウザは、戻る操作でフォーム入力が消えるなど離脱要因に。
- 重要導線(購入/会員登録/ログイン)は外部ブラウザで開く設定を推奨。
7. リッチメニュー設計:Zの法則×配信連動でタップ率UP
7-1. Zの法則で“左上”が最重要
- 人の視線は左上→右上→左下→右下の順に動きやすい。
- 左上に“今一番押してほしい”(例:セール)を置く。
7-2. 配信画像と“ビジュアル連動”
- 配信バナーとリッチメニューのデザインを一致させると想起が強化→タップ率↑。
- 例:決算セール配信のキービジュアル=メニュー1枠にも同絵柄。
7-3. 常設枠の使い方
- おすすめ商品/定期便など“いつでも回遊してほしい”項目は常設。
- ただし購入導線は外部ブラウザに。
8. 配信戦略:頻度・文面・売上最大化の打ち手
8-1. 配信頻度の目安
- 基準:月2〜4回。
- 繁忙期(例:決算/大型セール):
- 事前告知(Before):開始24–72時間前
- 開始告知(Start):開始直後
- 終了前(Last Call):終了前日+終了2–3時間前
- 動画紹介では、月に最大8配信ほどの高頻度例も。内容と反応でブロック率を監視。
8-2. 売上を最大化する工夫
- セグメント:新規/既存/定期/カゴ落ち などで訴求差別化。
- オプトダウン:
- 「セール情報だけ受け取る」「新商品だけ」など頻度調整の選択肢を用意し、ブロック回避。
- 短期の“タイムセール”:月末に36時間限定など締切×在庫×クーポンで後押し。
9. ステップ配信:やっていないからこそ“伸びしろ”
動画内ではステップ配信の本格運用は見えず=導入余地が大。
9-1. 推奨シナリオ例(テンプレ)
- 登録直後+1日後
- 直後:特典/人気3商品/相談案内
- 1日後:アンケート(所要30秒)→回答者に追加特典
- 未回答フォロー(3日後)
- 「30秒で完了/◯◯円クーポン最終日」
- ログイン未連携者(7日後)
- 「次回から住所入力なし/+200円」
- 初回購入者(3日後・7日後)
- 3日後:使い方/保管方法/相性商品
- 7日後:レビュー依頼+次回◯%OFF
- 非購入者(14日後)
- 人気の理由まとめ/ユーザーボイス/小額トライアル
10. 拡張ツール活用:LINEログインとCRMで“点”を“線”に
ティーライフはLINEログインを導入(動画言及)。
拡張ツール(例:ソーシャルPLUS系)の主な効用は以下。
- 自動友だち追加:LINEログイン時に自動で友だち化
- ID連携:会員IDとLINEを紐付け→属人化しない顧客理解
- 自動ログイン:購入ハードルを低減→CVR改善
- セグメント配信:属性(地域/年齢層)×会員ランク×購入履歴
- トリガー配信:購入後3日/7日、カゴ落ち、誕生月など
- 通知メッセージ:発送連絡や到着予定など取引系の確実配信
まずはログイン連携率と連携者の購入CVRを計測。
連携者のLTVが高ければ、**連携特典(+200円→+300円など)**の強化も検討可。
11. よくある失敗と回避策
失敗 | 何が起きる | 回避策 |
---|---|---|
「LINE始めました」だけ | 登録理由がない→登録率低下 | 特典+具体メリットを明記(配信内容・頻度・相談可) |
LINE内ブラウザで購入 | フォーム離脱・戻るで入力消失 | 外部ブラウザで開く設定に統一 |
メニューがごちゃつく | 重要導線が埋没 | 左上=最重要、4〜6枠に絞る |
配信乱発 | ブロック増加・到達率低下 | 頻度を分岐(オプトダウン/セグメント) |
計測しない | 施策の善し悪し不明 | 登録率/連携率/初回CVR/ブロック率を毎週確認 |
12. 明日から使えるチェックリスト(20項目)
導線
- HPにLINE登録のメリット明記(特典・限定情報)
- ポップアップ導入(滞在・離脱トリガー)
- 同梱チラシにQR+使い方+特典
- SNSは大型施策時のみ強訴求の運用設計
- 重要導線は外部ブラウザで開く
初回体験
6. 挨拶メッセージに特典→購入→相談→連携の順序
7. クーポンに期限と使い方明記
8. おすすめ3商品に絞る(悩ませない)
メニュー
9. 左上=最重要(セール/ログイン)
10. 配信バナーとビジュアル連動
11. 常設はおすすめ/定期/相談の3系統
配信
12. 月2〜4配信を基準に、繁忙期はBefore/Start/Last Call
13. セグメント配信(新規・既存・定期・カゴ落ち)
14. オプトダウンの導入(頻度/種類選択)
15. ブロック率を都度モニタリング
ステップ&拡張
16. アンケート→特典の自動化
17. ログイン未連携フォロー(7日後)
18. 購入後3日/7日のサポート配信
19. 通知メッセージで取引系を確実化
20. 週次で登録率/連携率/初回CVR/CPAをレビュー
13. まとめ:静岡No.1に学ぶ、最短で“伸ばす”設計図
- 登録理由を明確化(特典+メリット)し、HPポップアップで取りこぼさない。
- 初回体験で“いま買える”導線と“困ったら相談”を提示。
- リッチメニューは左上=最重要、配信とデザイン連動。
- 配信は二層構造(通常は月2〜4回、繁忙期は3点打ち)。
- 拡張ツール×ログイン連携で計測と自動化を進め、セグメントでLTVを引き上げる。
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