採用サイトを作ったのに応募が来ない。広告費も使ったのに手応えがない。
こうした悩みは多くの企業が抱えています。最大の理由は、応募ボタンを押してもらえない限り、何が効いたのか数値で見えないことです。見えないから、改善できない。
この記事では、採用サイトにLINE公式アカウントを組み合わせ、応募の一歩手前で母集団を増やし、数字で改善するやり方を分かりやすく解説します。
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1. 応募が来ない理由は「応募前の見えないゾーン」にある
採用サイトの多くは、応募フォームにたどり着く人だけが数字に残ります。記事を読んだ人、興味を持ちかけた人、迷って離脱した人は見えません。つまり、応募直前のゾーンが丸ごと不明です。ここを可視化して、連絡が取れる状態にすることが最初の一歩です。
2. 事例の全体像
LINEの拡張ツールを使う会社の採用サイトでは、応募フォームへ直行させず、まずはLINEで友だち追加してもらう導線を用意しています。いきなり履歴書ではなく、気軽な相談口を作るイメージです。これだけで心理的なハードルが下がります。
3. ファーストタッチの設計
サイトのあらゆる場所に「LINEで相談」「友だち追加で詳細を見る」のボタンを置きます。
- 記事の冒頭
- 記事の途中
- 記事の最後
- サイドバー
- ページを閉じようとした時に出るポップアップ
スマホで見た時に押しやすいサイズにすることが大切です。親指で押しやすいよう、横幅は画面の半分以上、上下に余白を取りましょう。文言は難しくせず、次のようにします。
- まずはLINEで相談
- 友だち追加して詳しく見る
- 応募前に質問できます
4. クリックを可視化する
同じLINEの友だち追加でも、どのボタンから追加されたかが分かるように、ボタンごとに違うURLパラメータを付けます。例えば次のようにします。
- 記事冒頭のボタン用のパラメータ
- 記事末尾のボタン用のパラメータ
- サイドバー用のパラメータ
- ポップアップ用のパラメータ
これで「どの場所が一番効くか」が数字で分かるようになります。色や文言を変えて比べるテストもやりやすくなります。
5. LINE公式アカウントの土台づくり
友だち追加してくれた人が不安にならないよう、プロフィールを整えます。
- 会社紹介
- どんな職種を採用しているか
- よくある質問
- 最近の活動やニュース
友だちの数が多いと安心感につながります。実績があれば数字も載せましょう。
6. 登録直後の体験を設計する
友だち追加の直後に、簡単なアンケートをお願いします。目的は二つです。ひとつは、どんな方が登録したか把握するため。もうひとつは、応募につながりやすい案内を出すためです。
- 回答例
- 名前
- 年齢帯
- 現在の職業
- 最終学歴
- 希望職種
回答率を上げるために、抽選で少額のギフトを用意する会社もあります。社内の規定や法令に反しない範囲で、内容と時期を決めましょう。誘い文句は大げさにしないことが大切です。
職種の選択は吹き出し形式で、ボタンを押すだけにします。
- マーケティング
- 動画編集
- 人事採用
- ITエンジニア
- 営業
- 事務
選んだら「間違いないですか」と確認してから、次の案内に進みます。
7. 応募の本丸は「フォームと課題」
応募方法は二通りあります。Googleフォームのような外部フォームを使う方法と、LINEの中に用意したフォームを使う方法です。後者だと、誰が提出したかをLINEのユーザー情報にひも付けて管理できます。次のように分けると運用しやすいです。
- 全員共通の適性テスト
- 職種別の課題提出
- カジュアル面談の申込みフォーム
提出状況は一覧で見えるようにして、遅れている人には自動でリマインドを送ります。
8. 応募前後のフォロー
友だち追加はしたけれど、まだ応募していない人には、短い配信を定期的に送ります。内容は次の通りです。
- 募集職種の一覧と特徴
- よくある不安への回答
- 現場の声や活躍事例
- 応募ボタンへのリンク
画面下のリッチメニューは、あえて作らないケースもあります。ボタンは一つに絞り、配信文から直接応募に進んでもらう形の方が迷いにくくなります。
9. 見るべき数字の流れ
採用の数字は、入り口から内定までを一連の流れで追います。例えば次の通りです。
- 採用サイトの閲覧数
- LINE友だち追加率
- アンケート回答率
- 希望職種の選択率
- 課題提出率
- 面談につながった率
- 内定率
どこかの数字が低い場合は、そこで止まっている理由を想像し、対策を打ちます。例えば課題提出率が低ければ、課題が難しすぎるのか、締切が分かりにくいのか、スマホで解きにくいのかを確認します。
10. すぐ始めるための実装チェックリスト
- LINE公式アカウントの開設と基本設定
- 採用サイトの主要ページに友だち追加ボタンを設置
- 場所ごとに違うURLパラメータを付与
- 離脱時ポップアップの設定
- 初回アンケートの作成
- 職種選択のボタン作成
- 応募フォームと課題の準備
- 友だち追加直後の自動メッセージ設定
- 未応募者へのリマインド配信の下書き作成
- 数字を記録するための表を用意
一週間の導入ロードマップ例
- 1日目 目的と数字の設定
- 2日目 LINEアカウント準備とプロフィール整備
- 3日目 サイトへの導線設置とパラメータ設定
- 4日目 初回アンケートと職種選択の作成
- 5日目 応募フォームと課題の作成
- 6日目 テスト実施と修正
- 7日目 公開と数値の計測開始
11. クリエイティブの作り方
ボタンの文言は短く、行動が分かるものにします。
- 30秒で相談する
- 友だち追加して詳しく見る
- 応募前の質問はこちら
色は視認性を優先します。背景が白なら、濃い緑や青などコントラストの強い色がおすすめです。画像は人物の顔がはっきり見えるものを選びます。離脱ポップアップは、次の条件で出すと嫌がられにくいです。
- ページ滞在が10秒以上
- ページの半分以上をスクロール
- スマホで戻る操作をした時
友だち追加直後の一通目は、次の三点を必ず入れます。
- 何の窓口かを明確に伝える
- 何ができるかを一言で
- 次に押してほしいボタンを一つだけ示す
12. リスクと注意点
- インセンティブは社内規定や法令に沿って実施しましょう。景品の額や当選数を明確にします。
- 個人情報は、取得目的と保管方法を案内に明記します。不要な情報は取らないようにします。
- 自動応答に頼りすぎず、応募見込みの高い方には人が対応する体制を用意します。返信の目標時間を決めておくと安心です。
13. ここから学べる五つの教訓
- 応募直行ではなく、LINEでの相談を挟むとハードルが下がる
- サイトのあちこちに導線を置き、接触回数を増やす
- URLパラメータでどこが効いているかを数字で見る
- LINE内フォームで提出の手間を減らす
- 未応募者に短い配信で背中を押す
14. そのまま使えるテンプレート集
友だち追加の誘導文
- まずはLINEで相談できます
- 応募前の質問だけでも歓迎です
- 友だち追加で募集の詳しい内容を送ります
離脱ポップアップの文
- 閉じる前に、LINEで募集の詳細を受け取りませんか
- 30秒で相談できます
友だち追加直後の一通目
- ご登録ありがとうございます。当アカウントは採用相談窓口です。
- できること
- 募集職種の説明
- 応募前の相談
- 課題提出と面談予約
- 次のボタンから希望職種を選んでください
未応募者向けの三通セット
- 一通目
- 先日はご登録ありがとうございました。現在の募集をまとめました。気になる職種を押してください。応募はまだ不要です。
- 二通目
- よくある質問と回答をまとめました。不安が解消したら、下の応募ボタンから進めます。
- 三通目
- 明日までに応募いただいた方は、面談日を優先してご案内します。まずは職種選択からどうぞ。
課題提出の案内
- 職種の適性を見るための簡単な課題です。所要時間は二十分程度です。スマホから提出できます。
数値記録の表の例
- 日付
- サイト閲覧数
- 友だち追加数
- アンケート回答数
- 職種選択数
- 課題提出数
- 面談数
- 内定数
- 気づいたこと
まとめ
応募が集まらない採用サイトは、応募までの手前で多くの候補者を逃しています。対策はシンプルです。応募前にLINEでつながり、数字で見える状態にする。導線を増やし、どれが効いたかを比べ、弱い場所を直していく。これだけで母集団は増え、面談につながる数も安定します。
まずは友だち追加ボタンの設置と、場所ごとの計測から始めてみてください。明日から動かせるはずです。
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