1. はじめに ──「ブロックが怖い」を卒業しよう
LINE公式アカウントを運用していると、配信後に増える“ブロック数”がどうしても気になります。「通知が邪魔だと思われたらどうしよう」「数字が悪化したら上司に怒られるかも…」――そんな不安から、
- 配信頻度を下げる
- 当たり障りのない情報だけを流す
といった“守り”の運用に陥りがちです。
しかし、ブロックはむしろ味方。見込み度の低いユーザーを自動的にふるいにかけ、配信コストを最適化してくれる“リスト精製フィルター”なのです。
本記事では
- 平均ブロック率20〜30%が示す意味
- ブロックを前提にした“質の高い友だち”の集め方
- ABテストで無駄な改善工数を削減する具体策
を順に解説し、「ブロックありがとう」マインドを定着させる方法を紹介します。数字に振り回されず成果を最大化したい企業SNS担当者の方は、ぜひ最後まで読み進めてください。を、事例とともに具体的に解説します。
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2. 平均ブロック率 20〜30%が示すもの
2-1. なぜ “20〜30%” が目安になるのか
業種をまたいで事例を調べると、ブロック率は友だち数の 20〜30%前後 に落ち着くケースが多数です。
友だち数 | 目安ブロック数 |
---|---|
1,000 人 | 200〜300 人 |
10,000 人 | 2,000〜3,000 人 |
この割合は、
- プッシュ配信に抵抗感のある層が一定数いる
- 「とりあえず登録」したライトユーザーが自然に離脱する
という LINE 特有の挙動を示す “自然現象” です。
2-2. 目安から外れたときのチェックポイント
状態 | 主な原因候補 | 初動アクション |
---|---|---|
30%超(多すぎ) | ・配信頻度過多 ・登録導線が「プレゼント目当て」偏重で低質 ・価値提供不足 | ① 直近 1 か月の配信数を半減 ② 友だち獲得チャネルを棚卸し ③ “ユーザー課題起点” へ内容転換 |
20%未満(少なすぎ) | ・配信を控え過ぎている ・内容が無難すぎて印象に残らない | ① CTA を含む販促配信を試す ② “尖った切り口” でテスト配信 |
ポイント
ブロック率をゼロに近づけること=成功ではありません。
適正値を下回り続けると「売上エンジンが回っていない」シグナル になり得るので注意しましょう。
3. ブロック=悪ではない!むしろ“リスト精製”ツール
3-1. 配信コスト最適化の視点
LINE の課金体系は 配信通数×従量課金 が基本。見込み度の低いユーザーがブロックしてくれれば、その分 ムダな配信費用が発生しません。
- 少数精鋭リスト で CTR や CVR が上がる
- BtoB であれば 営業フォローの優先順位付け が容易になる
3-2. ネガティブからポジティブへのマインドセット転換
- 「ブロックは拒絶」→ 「見込み薄・温度低の自己申告」
- 「数字が減る」→ 「運用コストが下がる」
- 「悪い報告になる」→ 「健全なKPI管理の証拠」
4. 質の高い友だちを集める 3 つのチャネル戦略
4-1. コンテンツ起点で“温めて”から誘導
- YouTube / ブログ で課題解決コンテンツを提供し、
- ファン化したタイミングで LINE 登録 CTA を設置
→ “自己選択” で入ってきたユーザーは LTV・CVR が高い。
4-2. 広告活用時の「質より量」病への対処
- クリック課金型広告 で大量流入 → ブロック率急増が典型パターン
- 対策:
- クリエイティブで期待値を正確に伝える
- トーク画面の ウェルカムメッセージで価値を再強調
- 初回限定特典 を提供し “1 回目の行動” を後押し
4-3. キャンペーン設計で“即離脱”を防ぐ訴求ポイント
- プレゼント系は 引換店舗・利用期間を絞る ⇒ 目的意識が高い人だけ残る
- シェア/友だち紹介 形式にして “他者へ勧められる価値か?” をチェック
5. AB テストで無駄な工数を削減する 4 ステップ
ステップ | やること | ポイント |
---|---|---|
① 仮説設定 | 「画像を変えれば CTR↑」「ボタン色でCVR↑」など | 変数は 一度に 1 つ に絞る |
② セグメント分割 | 友だち 10,000 人 ⇒ A/B 各 5,000 人 | 均質な母集団 にランダム割当 |
③ 計測 | 配信から 72 時間〜で数値集計 | 期間は 購買サイクルに合わせる |
④ 学習→定着 | 勝ちパターンを「配信レシピ」化 | ドキュメント共有で 属人化を防止 |
小さく回すコツ
- 画像 or ボタン色 or タイトル など “1 アセットずつ” 変更
- 勝ちパターンは 翌週から本配信 に即反映
6. ブロック率が異常値?原因特定チェックリスト
- 配信頻度
- 週 2 通以上なら要調整
- 内容の価値
- 売り込み 80%:情報提供 20% なら即改善
- 友だち獲得チャネル
- 広告:オウンド=8:2 だと質が低下しがち
- 初回体験
- ウェルカムメッセージで“登録メリット”を明示しているか
- セグメント運用
- すべてのユーザーに同一配信を送っていないか
上司への報告テンプレート
- 現状値:ブロック率 32%(目安+2pt)
- 主因:友だち獲得の 80% がプレゼント広告経由
- 改善策:①広告クリエイティブ刷新 ②YouTube 連携強化
- 目標:次月ブロック率 28%・CTR 3.2% → 3.8%
7. まとめ ──「ブロックありがとう」で成果を最大化
- ブロック率 20〜30% は “健康体” の証拠。
- ブロックは 配信コストを自動圧縮 してくれる“味方”。
- 高 LTV ユーザーを集める鍵は コンテンツ起点で温め→誘導。
- 改善は AB テストを小さく回し、学習を仕組みに落とし込む。
明日からのアクションチェックリスト
- 直近 3 か月のブロック率を確認し、適正値と比較
- 友だち獲得チャネル別の CVR とブロック率 を可視化
- 次回配信で 1 アセットだけ変更 する AB テストを設計
数字に振り回されず、「ブロックありがとう」マインド で運用を最適化しましょう。結果として CTR・CVR・LTV が向上 し、上司や経営陣への説明もロジカルに行えるはずです。今日から早速実践してみてください。
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