第1章 はじめに:AIは“怖いもの”じゃない
こんにちは。この記事は、**「AIって難しそう」「個人情報が心配」「どこから始めれば…?」**という不安を持つ60代以上の方向けに、ChatGPT(チャットジーピーティー)を“今日から安全に・気楽に”使い始めるためのガイドです。専門用語はかんたんな言葉で説明し、実際の画面操作はPCとスマホの両方で紹介します。
この記事でできること
安全に使うコツ(個人情報の守り方・設定の押さえどころ)
最短ルートで始める方法(PC/スマホ、音声モード)
毎日の暮らしで役立つ使い方(趣味さがし・献立づくり・雑談相談)
▼解説動画はこちら
・個人LINEの基本がしっかり分かる簡単ガイド
・いまさら聞けない疑問をチャットで回答
・YouTubeでは話せない限定情報をお届け
1. AIは“怖くない”——まず知っておきたい安心材料
- 無料から試せる:まずは無料でOK。慣れてきたら有料プランを検討すれば十分です。
- データは自分で守れる:住所やカード番号などの重要情報は入力しないのが鉄則。履歴の扱いや学習への利用を設定でオン/オフできます。
- 日本語で使える:表示や会話は日本語で問題ありません。
- スマホでもPCでも使える:どちらか使いやすい方から始めて大丈夫。
用語メモ
ブラウザ:インターネットを見るアプリ(例:Chrome、Safari)。
アカウント:サービスを使うための“会員証”。メール等で作る。
プロンプト:ChatGPTへ入力する質問や依頼文のこと。
2. ChatGPTで何ができる?暮らしがラクになる3つの実例
① 趣味さがし(初期費用ゼロに絞る)
例)「初期費用ほぼ0円で、今日から始められるオンラインの趣味を年齢に合った負担感で提案して。1つずつ始め方も教えて。」
出てきた案に対して「1日以内に始められる順」「道具が少ない順」などの並べ替えも頼めます。
② 献立づくり(健康配慮つき)
例)「冷蔵庫に大根・にんじん・豚肉・豆腐があります。高血圧に配慮した3日分の夕食メニューを、材料の使い切りを意識して提案して。作り方は手順を短く、買い足し食材があれば教えて。」
ChatGPTは、減塩の工夫や副菜・汁物案まで添えてくれます。味付けが濃いと感じたら「塩分をさらに控えめに」と伝えれば再提案してくれます。
③ 雑談・相談(壁打ち)
例)「YouTubeの再生が伸びません。最近の動画3本のタイトル・長さ・サムネイルの文字を伝えるので、改善点を5つにまとめて。」
ポイントは、状況(現状・目標・制約)を具体的に伝えること。答えの精度が上がります。
3. まずは始めてみよう(PC編)
- ブラウザを開く
Chrome(クローム)やSafari(サファリ)など、いつも使っているものでOK。 - 公式サイトへ
検索で「ChatGPT 公式」と入力し、公式サイトに進みます。 ※似た名前のサイトや広告に注意。怪しい日本語や極端な売り文句は避けましょう。 - サインアップ(無料登録)
画面右上の**「サインアップ」**(または「無料で始める」)をクリック。- メールアドレスで登録:メールを入力 → 続行 → パスワード(12文字以上)を作成 → 届いた6桁の確認コードを入力。
- 他サービスで続行:Google/Apple/Microsoftなどのボタンから連携して作成も可。
- 電話番号で続行の表示がある場合はSMSで確認します。
- プロフィール(名前)入力 → 完了
表示名は本名でなくてもOK。メモにメールとパスワードを控えるのを忘れずに。 - 表示を日本語に
右下や設定メニューに「Language/言語」があれば日本語を選択。 - 最初の一言を打つ
例:「はじめまして。60代初心者です。以下の条件で役立つ使い方を教えて」- 目的(例:毎日の献立)
- 条件(例:減塩・調理15分以内)
- 出力形式(例:箇条書き、表)
つまずき対策
- 確認メールが届かない:迷惑メールフォルダ/別アドレス/数分待って再送。
- ログインできない:メールの全角・半角、パスワード大文字小文字、CAPS LOCK確認。
- 英語表示:設定の「Language」「Locale」を日本語へ。
4. つづけて(スマホ編)
- 公式アプリを入手
- iPhone:App Storeで「**ChatGPT(OpenAIの公式)」**を確認してインストール。
- Android:Google Playで同様に公式を確認。
- ログイン/サインアップ
PCと同じアカウントを使えば履歴が同期されます。通知の許可はお好みで。 - 初期設定
- 日本語表示の確認
- 音声モードの案内が出ることがあります(後述の章で解説)。
- バッテリー節約のため、ダークモードや通知頻度を調整。
- ホーム画面の見方
下部の欄に質問(プロンプト)を入力 → 送信。マイクアイコンがあれば音声入力も可能。
5. うまく聞くコツ:質問(プロンプト)の型と例文10
基本の型(これだけ覚えればOK)
目的+条件+出力形式+(必要なら)例・制約
- 目的:何をしたい?(献立、旅行計画、趣味探し など)
- 条件:制約や希望(時間・予算・健康配慮・場所)
- 出力形式:箇条書き、表、手順、チェックリスト など
そのまま使える例文10
- 「初期費用0円で、今日から始められるオンライン趣味を5つ。やさしい順に並べ、各始め方を3手順で教えて。」
- 「大根・にんじん・豚肉・豆腐を使い切る3日分の夕食を、減塩・1品15分以内で。買い足しが必要な食材も併記して。」
- 「血圧に配慮した1週間の朝食アイデアを簡潔な箇条書きで。塩分の目安も添えて。」
- 「60代でも楽しめる脳トレ習慣を毎日15分で。曜日ごとのメニュー表にして。」
- 「京都に日帰り。徒歩少なめ・混雑回避を優先したモデルコースを時刻入りで作って。」
- 「YouTubeの再生を伸ばしたい。最近の動画3本の情報を渡すので、タイトル改善案を10案作って。」
- 「スマホ操作に自信がない家族へLINEの使い方を教える**説明台本(敬体)**を。」
- 「家事の時短のため、15分でできる片付けルーティンをチェックリストで。」
- 「関節にやさしい運動を自宅で。器具なしで1日10分、安全上の注意も添えて。」
- 「読みやすいブログの見出し構成を、60代向け・専門用語に注釈付きで案出しして。」
コツ
- 返答が長すぎたら「もっと短く」/細かすぎたら「要点だけ」。
- 途中で方向を変えたくなったら「この条件を優先して書き直して」。
- 別テーマに移るときは**「新しいチャット」**に切り替えると整理しやすい。
6. 音声モードで“話して”使う
文字入力が面倒なときや料理・片付け中に便利。スマホのマイク許可をオンにして、アプリの音声ボタンから会話を開始します。
- 会話の入り方:「今日は献立を相談したい。食材は…」のように、目的→条件の順で。
- 声の変更:設定メニューの音声やボイスから、好みの**話者(男性/女性/落ち着いた声など)**を選択できます。
- 文字起こし:会話内容をテキストで表示できるため、後で見返すのに便利。
- うまく認識しないとき:周囲の雑音を減らす/はっきり区切って話す/ゆっくりめに。
安全メモ:公共の場で個人情報を話さない。端末の画面ロックは必ず設定。
7. 安全に使うための5カ条
- 重要情報は入力しない:住所、マイナンバー、カード番号、パスワード、医療の個人情報など。
- 最終判断は専門家へ:医療・法律・お金の判断は、参考に留め専門家に確認。
- 出典の確認:気になる情報は複数の信頼できる情報源でも確かめる習慣を。
- 公式だけ使う:アプリやサイトはOpenAI公式を選ぶ。怪しい広告・そっくりアプリに注意。
- 守りの設定:2段階認証/強いパスワード/端末のOS・アプリを最新に。
8. よくあるつまずきQ&A
- Q:英語表示になった
A:設定(Settings)→ Language/言語 → 日本語を選択。 - Q:確認メールが来ない
A:迷惑メールをチェック → 数分待って再送 → 別アドレスで試す。 - Q:音声が使えない
A:アプリとOSを最新に。マイク許可をオン。イヤホンのマイク切替も確認。 - Q:スマホとPCの会話が同期しない
A:同じアカウントでログインしているか確認。電波が弱いと反映に時間がかかることがあります。 - Q:返答が難しすぎる/長すぎる
A:「小学生にもわかる言葉で」「3行で要点だけ」と頼む。
9. 次の一歩:自分好みに“育てる”
- カスタム指示(あれば):
例)「常に敬語で」「専門用語にはかんたんな注釈を付けて」「回答は最初に要点→次に詳細」。
こうした“性格付け”をしておくと、毎回の指示が短くなり、ブレにくい返答になります。 - 1日15分の練習メニュー
- 月:献立(冷蔵庫の食材で3日分)
- 火:家事の時短アイデア(15分ルーティン)
- 水:健康(減塩のコツ、散歩+ストレッチ案)
- 木:趣味(無料で試せる新しいこと)
- 金:デジタル(スマホ操作の疑問)
- 土:学び(読書メモの要約)
- 日:1週間のふり返り(良かったこと3つ、来週の目標3つ)
- 家族・友人とシェア
会話内容の良かった質問を共有して、お互いに上達。質問は真似してOKです。
付録A:用語ミニ辞典
- アカウント:サービス利用用の“会員証”。メールや電話番号で作る。
- サインアップ:新規登録のこと。
- ログイン:登録済みのアカウントで入ること。
- プロンプト:ChatGPTへ送る依頼文。
- 音声モード:文字ではなく“声”で会話する機能。
- 2段階認証:ログイン時に追加コードを求める安全機能。
付録B:困ったときのチェックリスト
- 公式サイト/公式アプリか(開発元がOpenAIになっているか)
- ネット接続は安定しているか(Wi-Fiの再接続)
- アプリ・OSは最新か(アップデート)
- 再起動:アプリを一度終了/スマホやPCを再起動
- 別の端末・別ブラウザでも試す
- どうしてもダメな場合は数時間あけて再試行
さいごに
AIは**“怖い最新技術”ではなく、“暮らしをやさしく後押しする道具”です。
まずは1つ質問を打つ/1分だけ音声で話しかける**——それだけでスタートラインは越えられます。
困ったらこの記事に戻って、**基本の型(目的+条件+出力形式)**を合言葉にしてください。
今日から、あなたのペースで少しずつ。応援しています。
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