人材紹介・派遣の現場では、「候補者に届く」「すぐ返事が来る」「面談・応募までの離脱を減らす」——この3つが成果を左右します。
そこで強力なのが、LINE公式アカウント。本記事では、動画で紹介されていた「マイナビ介護職」の事例（友だち数26万人超というスケール感が動画内で言及）を手がかりに、初回体験の設計／リッチメニュー／診断ボット／配信セグメント／運用KPIまで、今日から再現できる形で徹底解説します。
▼動画はこちら
そのまま使える！公式LINEリッチメッセージテンプレート集
公式LINEで使える！超おすすめ便利ツール20選+おまけ2選
コピペでOK！公式LINEリッチメニューテンプレート30種類以上
今すぐ使える！友だち追加施策の事例10選
誰でもカンタン！友だち登録特典の作り方7選 など
LINEを今すぐ導入すべき3つの理由
1）到達率・既読率が高い
メールやSMSより既読までのスピードが早く、会話型でレスを取りやすい。選考の「日程調整」「持ち物案内」「当日リマインド」など時時刻刻で効く。
2）“相談→診断→応募”をひと続きにできる
トーク内に診断・フォーム・予約を組み込めば、離脱の多いタブ移動を削減。スムーズに面談予約→応募まで誘導できます。
3）回答に応じて“出し分け配信”が可能
回答データ（地域・職種・勤務形態・年収・転職開始時期など）をセグメント化。必要な人に必要な求人だけをタイミングよく届けられます。
事例の全体像：「マイナビ介護職」から学べること
- 公式サイト→LINE誘導を明確に設置（転職コラム・サポート訴求から友だち追加へ）。
- 友だち追加直後に二大CTA：
① 非公開求人を見る／② おすすめ求人診断（たった2問から開始）。 - リッチメニューは2タブ構成：
タブA＝転職サポート（登録、求人検索、非公開求人、チャット面談予約、特集、高収入特集、配信希望設定）
タブB＝お役立ち情報（初めての転職ガイド、コラム、診断チャート、紹介キャンペーン、求人数診断、準備ガイド） - 面談予約は曜日で挙動分岐：平日は予約導線、土日は自動ヒアリング（1〜15の設問で希望条件を取得）。
- 配信の柱：オンラインセミナー案内、新着／人気特集、診断コンテンツの再提案。
ポイントは、「初回体験で即価値」「タブで目的別UI」「診断→セグメント配信→応募完結」の3段ロジック。
初回体験の設計：友だち追加〜二大CTAで“即価値”を届ける
友だち追加直後に出すべきメッセージ（テンプレ）
- 1通目：
【ようこそ】非公開求人と2問診断で“今の最適”をすぐに。
ボタンA：非公開求人を見る
ボタンB：2問でおすすめ診断
狙い
- A（非公開求人）で短期応募層をキャッチ。
- B（診断）で比較検討層の心理ハードルを下げ、必要データを取得。
- 初回から**“自己選択→即レスポンス（結果表示）”**を作ることで離脱を抑止。
クイック診断の作り方：最小質問で最大のレコメンド
最小構成（例：介護職）
- 勤務形態：常勤／非常勤（週◯日）／夜勤可否
- 施設形態：特養／老健／有料／デイ 他
- 勤務地：都道府県→市区町村
- 希望年収レンジ：〜300／300–400／400–500／500万〜
- 転職開始時期：すぐ／1ヶ月以内／3ヶ月以内／情報収集中
2問でスタートし、回答に応じて最大5問まで。途中離脱でも有効データを保存し、次回以降の出し分けに活用。
診断の二大効用
- 企業側：条件データの即時取得→レコメンド精度と配信セグメントが一気に向上。
- ユーザー側：「アンケート」より心理負荷が低く気軽にポチポチ回答→結果がすぐ届く楽しさ。
結果画面の設計
- ファーストビューで“即価値”：
- 太字で「あなたに合う求人：デイサービス／日勤のみ／◯◯市」
- 応募ボタン／面談予約／条件を微調整（絞り込み）
- 遷移先は該当特集LPか絞り込み済み検索結果へダイレクト。
リッチメニュー設計：タブ分けで“サポート”と“情報”を両立
タブA：転職サポート
- 登録（非公開求人の魅力を明示）
- 求人検索（サイト連携、条件は診断回答を引き継ぎ）
- 非公開求人
- チャットで面談予約（平日＝カレンダー予約／土日＝自動ヒアリングに自動切替）
- 求人特集（高収入、駅近、未経験OK など）
- 希望の求人を受け取る（LINE内で通知条件を設定）
タブB：転職お役立ち情報
- はじめての転職ガイド
- コラム
- おすすめ診断チャート（入口を複数配置）
- 紹介キャンペーン（LINE内共有で友人招待を簡単に）
- マッチする求人数を診断
- 転職準備の徹底ガイド
UIの肝：主CTAは1画面1つ、補助CTAは最大2つまで。ボタン文言は名詞＋動詞で短く（例：「面談を予約」「結果を見る」）。
拡張ツールでできること：標準機能では届かない“分岐”と“応募完結”
- 複数タブのリッチメニュー
- 回答内容に応じた分岐配信／カルーセル出し分け
- LINE内フォーム（氏名・年齢・電話・メール、本人確認まで）
- 予約ボット／診断ボット
- セグメントごとの自動リマインド（例：面談未完了者に翌日10時リマインド）
これにより、**「LINEの中で応募まで完結」**が現実的に。移動のたびに落ちる離脱を最小化します。
配信設計：何を・いつ・誰に届けるか（シナリオ＆テンプレ付き）
配信の柱（人材業界向け）
- 新着／人気求人特集（週2回）
- 診断の再提案（未完了者へ週1回）
- オンラインセミナー案内（月1〜2回／参加特典あり）
- スカウト型メッセージ（高マッチ条件へ個別最適化）
セグメント例
- 地域 × 職種 × 夜勤可否 × 年収レンジ × 転職開始時期
- 例：「静岡県 × 介護福祉士 × 日勤のみ × 〜400万 × 1ヶ月以内」
メッセージ・テンプレ
A. 新着特集（セグメント配信）
【新着3件】◯◯市／日勤のみ／残業少なめ
あなたの条件に合う求人をまとめました。
👉 結果を見る｜🔧 条件を微調整
B. 診断リマインド（未完了者）
【あと1問で完了】おすすめ求人を確定します
👉 診断を続ける（所要30秒）
C. 面談予約ナーチャリング（未予約者）
【最短明日】担当キャリアアドバイザーと15分相談
👉 面談を予約｜📚 面談の流れを見る
D. セミナー告知
【参加無料】失敗しない職場選びセミナー（特典：面接質問集PDF）
👉 日程を選ぶ｜📕 特典を確認
導入90日ロードマップ（そのまま使えるひな型）
Day 0–14：設計と最低限の導線
- 目的・KPI定義（面談予約数／応募数／成約率）
- 友だち追加直後の二大CTA実装（非公開求人・2問診断）
- プロフィール最適化（何ができるかを明記）
Day 15–30：クイック診断 & LP連携
- 2→最大5問の診断を構築、回答保存
- 診断結果→特集LP／検索結果へ直結
- 週1回で質問文・順序のABテスト開始
Day 31–60：UI強化と自動化
- リッチメニュー2タブ化
- 面談予約ボット導入（平日：カレンダー／土日：自動ヒアリング）
- 地域×職種×夜勤可否の3軸セグメント稼働
- 新着特集・診断リマインドの定期運用（曜日・時間を固定）
Day 61–90：集客施策とスコアリング
- オンラインセミナー運用（参加特典でCVR向上）
- 紹介キャンペーン（LINEで友人共有→専用計測リンク）
- 反応スコア（開封・タップ・診断完了・予約）で優先配信
- 月次レビューで配信頻度／セグメント粒度／CVRを最適化
KPIと改善：週次・月次で回すチェックリスト
週次
- 配信別：開封率／タップ率／CVR（診断完了・予約・応募）
- 診断：開始→完了率、離脱設問、平均所要時間
- 面談予約：予約→実施率、キャンセル率、曜日別CVR
月次
- セグメント別：応募率／成約率／平均決定単価
- 経路別：セミナー経由CVR／紹介経由CVR／診断経由CVR
- 友だち増減：獲得原価／ブロック率（配信頻度過多のサイン）
クリエイティブ基準
- 1画面1メッセージ、主CTAは2択まで
- ファーストビューに“即価値”（結論→詳細）
- 画像はテキスト20％以内／太字＋数字で訴求
つまずきやすいポイント＆回避策
- 設問を増やしすぎる → まずは2問開始、回答に応じて最大5問。
- LPで価値が伝わらない → 診断結果を太字＋アイコンで即表示、応募・予約ボタンを上部固定。
- セグメント過多で運用が破綻 → 3軸×3階層までに制限、月次で棚卸し。
- 配信頻度の過多 → 週2本＋必要時を基準に、ブロック率2％超で見直し。
- 予約のドタキャン → 前日夕方＆当日朝にダブルリマインド＋ワンタップ日程変更。
まとめ：今日から真似できる3ステップ
- 友だち追加直後は「非公開求人×2問診断」の二枚看板で即価値。
- リッチメニューは“転職サポート”דお役立ち情報”の2タブで目的別UI。
- **拡張ツールで“分岐配信＋LINE内応募”**を実装し、離脱ゼロ設計へ。
この3つを揃えるだけで、到達→反応→予約→応募の全指標が底上げされます。まずは診断2問と二大CTAから、今日仕込みましょう。
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