工務店・ハウスメーカーの公式LINE活用術!友だち数10万人超のヤマダホームズを徹底解説

工務店 LINE公式アカウント ブログ

はじめに:なぜ今、工務店はLINEを武器にすべきか

家づくりは「高単価×長期検討×地域密着」という特殊な購買行動をたどります。比較・検討は3~18か月にわたり、家族内の合意形成や資金計画、土地探し、見学予約、資料請求、オンライン視聴など、接点が複層化します。この複雑な検討プロセスに対して、“読まれにくいメール”と“繋がりにくい電話”だけで追客するのは限界があります。
そこで武器になるのがLINE公式アカウントです。

本記事は、YouTubeで紹介されているヤマダホームズ(友だち数約10.7万人)の運用事例を軸に、工務店・ハウスメーカーが今すぐ真似できる具体策を、導線設計からアンケート、タグ付け、ステップ配信、KPI設計まで体系的に解説します。

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1-1. LINEが圧倒的に“届く”理由

  • 圧倒的な利用規模
    動画内の説明では、日本国内のLINE利用者は約9,900万人(日本人口の約70%以上)とされています。SNSは若年層偏重と思われがちですが、LINEは幅広い年代に日常利用されるため、若年~シニアまでワンストップで到達できます。
    → これは、住宅の意思決定に関与する家族全員と繋がりやすいことを意味します。
  • “面倒”を取り除くUI/UX
    メールの入力フォームや返信は心理的ハードルが高く、電話は時間の拘束や「いきなり感」が嫌われがち。LINEならワンタップで資料受取・質問ができ、気づきやすい通知で見落としも減少。これだけで問い合わせ率(CVR)や来場予約率が改善します。

キーワード解説
CVR(Conversion Rate):目的達成率。例:LINE配信→来場予約に至った割合。
UI/UX:使い勝手/体験品質。操作のわかりやすさ・ストレスの少なさ。


1-2. 住宅業界とLINEの“相性が良い”3つの理由

  1. 高単価×長期検討におけるナーチャリング(育成)が得意
    ユーザーの回答や行動(タップ・視聴・申込)に応じて、興味別に情報を出し分けできます。例:
    • 「資金不安」には資金計画セミナー/ローン解説
    • 「構造・断熱重視」には技術解説・現場見学
    • 「間取り重視」には事例・設計士インタビュー
  2. “地域・時期・ニーズ”での細分化が成果を左右
    ヤマダホームズの事例でも、初回アンケートでエリア/建築予定時期/こだわりポイントを取得し、カード型メッセージで最適情報へ誘導。LINEはエリア別・時期別の出し分けがしやすく、見込み度スコアリングも可能です。
  3. オンライン×オフラインを一本化できる
    ルームツアー動画・ウェビナー・来場予約・カタログ請求・物件検索など、オンライン行動をLINEで完結。来場後のアフターフォロー(点検・リフォーム案内・OB紹介)まで、同じ窓口で続けられます。

キーワード解説
ナーチャリング:見込み客を教育・啓発し、購入意欲を高める取り組み。
スコアリング:行動や属性に点数を付与し、温度感(見込み度)を数値化すること。


1-3. もしLINEを使っていないと、何が起きる?

  • “せっかくの反応”が消える
    メールは未読・迷惑フォルダ・開封忘れのリスクが高く、電話はタイミング依存。**「今は聞きたいことが1つだけ」**という軽い興味に最適化されておらず、初速の接点を失いがちです。
  • 属人的営業の限界
    担当の感覚頼みで情報を出すと、温度感や関心軸とのミスマッチが多発。LINEのタグ・セグメント配信を使えば、興味別に自動で適切な内容を届けられます。
  • KPIの可視化ができない
    反応の良し悪しがになりがち。LINE運用なら、友だち追加→アンケ回答→ステップ到達→来場予約→成約まで、数字で把握できます。

1-4. LINE運用の“成功パターン”を先に描く

住宅のLINE運用は、次の一本線の設計図で考えるとシンプルです。

  1. **導線(HP/YouTube/オフラインQR)**で友だち追加
  2. 挨拶メッセージ→30秒アンケートエリア/時期/こだわりを取得
  3. 回答に応じたカード型レコメンド(例:コスト重視→スマートハウス詳細)
  4. タグ付与+スコアリングステップ配信に自動分岐
  5. 通常配信では“画像1枚+明確CTA”でアクションを促進
  6. 来場予約/カタログ請求/物件問い合わせへ接続
  7. アフター(点検・イベント・リフォーム)でLTV最大化

キーワード解説
CTA(Call To Action):次の行動を促す文言やボタン(例:「詳細はこちら」)。
LTV(Life Time Value):顧客生涯価値。新築→リフォーム→紹介まで含めた総収益。


1-5. すぐにできる“今日の一手”

  • 挨拶メッセージ+30秒アンケートを先に用意
    アンケは最大6問・選択式中心。最後に**ご褒美(関連情報のカードやカタログ案内)**を必ず用意。
  • KPIの最小セットを決める
    ①友だち追加率 ②アンケ回答率 ③タップ率(CTR) ④来場予約率 から開始。

キーワード解説
CTR(Click Through Rate):配信を見た人のうち、リンクやボタンをクリックした割合。

第2章 事例スナップショット:ヤマダホームズの全体像

  • 友だち数:約10万7千
  • アカウント基本設計:ブランドが即認識できるアイコン・背景・紹介文・基本情報を整備
  • **“7つの視点”**で設計
    1. 友だち追加の導線
    2. プロフィールページ
    3. 挨拶メッセージ
    4. リッチメニュー(タブ切替)
    5. ステップ配信(シナリオ)
    6. 通常配信(イベント/セミナー/動画)
    7. 拡張ツール活用(タグ・分岐・切替)

導線の取り方(要点)

  • HPフッターのSNSアイコンから専用LPへ(キャンペーン/イベント告知で登録メリットを明確化)
  • YouTubeの概要欄から友だち追加導線
  • Instagram/Facebook/Pinterestはリンク薄め→強化余地あり

初回の体験

  • 友だち追加→挨拶メッセージ+30秒アンケ
  • エリア/時期/こだわり/土地の有無/検討状況/知りたいことを取得
  • 回答に応じ、カード型メッセージで最適ページへ誘導(例:コスト重視→スマートハウス)

リッチメニュー

  • 2タブ構成:①注文住宅 ②分譲・建売・買取
  • 代表CTA:来場予約キャンペーン/無料カタログ(再アンケ→3冊選択→個人情報フォーム)/蓄電池キャンペーン
  • 分譲タブ:エリア2問アンケ→最新物件情報を自動提示
  • クリックやタブ切替を興味タグとして蓄積

第3章 視点① 友だち追加の導線を設計する

3-1. 3本柱で考える

  1. オウンド:HP全ページのヘッダー/フッターに友だち追加ボタン。専用LPで「登録メリット」「所要時間」「特典」を1画面で提示。
  2. ソーシャル:YouTube概要欄・固定コメント・動画内カード/Instagramプロフィールリンク・ストーリーズ/X固定ポスト。
  3. オフライン:モデルハウス・見学会・チラシ・名刺にQR。スタッフ一言スクリプトを統一。

3-2. LP(友だち追加ページ)チェックリスト

  • 見出し:“登録前ベネフィット”を5秒で理解(例:最新の見学会・限定プラン・費用相談)
  • 3つのメリット:配信頻度の安心(週1〜2)、解除は1タップ所要30秒アンケ
  • 実績の見える化:施工実例数/満足度コメント
  • CTAは2つ:「今すぐ追加」「あとで見学会をチェック」
  • よくある質問:個人情報の扱い/勧誘の頻度/費用

3-3. すぐ使えるコピー例

  • 30秒で希望が伝わる初回アンケつき。あなたに合う見学会だけ届きます」
  • 電話は苦手な方へ。LINEでサクっと質問・資料受け取りOK」

第4章 視点② 挨拶メッセージ+初回アンケで“超”高精度タグ付け

4-1. 30秒アンケの設計(推奨6問・選択式中心)

  1. お住まい(建築希望)エリア
  2. 建築予定時期(半年以内/1年以内/未定/他社で建築済み など)
  3. こだわり(間取り/省エネ/耐震/デザイン/価格帯)
  4. 希望の階数(平屋/2階/3階/未定)
  5. 土地(所有/探している)
  6. 現在の状況(情報収集中/カタログ請求希望/来場したい/相談中)
    知りたいこと(ローン・ランニングコスト・間取りアイデア・進め方 など)

ポイント

  • 最初は粗く→後で深掘り(離脱を防ぐ)
  • 最後にご褒美:回答に応じたおすすめカードを表示(例:「コスト重視→スマートハウス特集」)

4-2. タグとスコアの基本

  • タグ例:[東海/静岡] [半年以内] [平屋] [土地あり] [情報収集中] [ランニングコスト]
  • スコア例:時期が近い+5、来場希望+8、動画視聴完了+3
  • 温度帯:合計点でHOT(15〜)/WARM(8〜14)/COLD(〜7)

4-3. 自動応答の型(カード型)

  • 見出し:あなたに合う特集
  • カード:「平屋×省エネの施工事例」「はじめての資金計画」「東海エリアの最新物件」
  • 各カードCTA:「3分で読む」「来場予約へ」「カタログ3冊を選ぶ」

第5章 視点③ リッチメニューは“タブ切替”でニーズを可視化

5-1. 2タブ構成(例)

  • タブA:注文住宅
    • 来場キャンペーン(予約フォームへ)
    • 無料カタログ入手(ミニ再アンケ→希望3冊選択→個人情報フォーム)
    • ルームツアー/施工事例/技術解説(断熱・耐震)
  • タブB:分譲・建売・買取
    • エリア2問アンケ→最新物件カード
    • 物件検索(Webの検索ページへ)
    • 不動産無料相談(査定フォーム)

5-2. 設計原則

  • “押す=興味タグ化”(背面でクリックログ→セグメントに反映)
  • ラベルは5語以内、アイコンと動詞で迷いゼロ
  • 重要CTAは左上>右上>左下>右下の順で優先配置
  • タブ切替で別メニューを出し分け(拡張ツールで制御)

第6章 視点④ ステップ配信(シナリオ配信)の骨組み

目的:初回アンケで得た関心軸に合わせ、7〜14日で“信頼と理解”を育て、1つのCTAに収束させる

6-1. 基本シナリオ(7通モデル)

  • Day0(登録直後):挨拶+お礼+「あなた向け特集3つ」
  • Day1:施工事例(関心タグに対応:平屋/高断熱/デザイン)
  • Day3:資金計画(総額の考え方・月々目安・補助金の基礎)
  • Day5:構造・断熱(冬暖かい/夏涼しいの根拠、現場見学案内)
  • Day7:ルームツアー動画(3〜5分)
  • Day10:お客様の声(同エリア・同属性の事例)
  • Day14来場予約 or 個別相談の強いCTA(特典明示)

6-2. 分岐例

  • [半年以内]の人には来場誘導を早め
  • [土地探し中]には土地探しガイド+提携不動産紹介
  • **[分譲志向]**には物件速報→見学予約へ

6-3. NG集

  • 一斉配信にステップを混ぜる
  • 毎回CTAがバラバラ
  • 文字だけ・長文だけ(画像1枚+短文+ボタンに)

第7章 視点⑤ 通常配信は“画像1枚+明確CTA”が基本形

7-1. 配信テーマ例

  • 見学会・完成邸内覧・構造見学
  • 資金相談会・補助金セミナー
  • ルームツアー動画公開
  • X/Instagram連動キャンペーン
  • OB宅訪問・アフターイベント

7-2. クリエイティブの型

  • 画像:1メッセージ+1CTA(例:「平屋・完成内覧|今週末」+「予約する」)
  • テキスト:3行以内(ベネフィット/開催日・所要/CTA)
  • ボタン:「詳細はこちら」の明示。画像内にも押し所を示す

7-3. 運用Tips

  • 週1〜2配信→大型イベント時のみ増量
  • 夜間配信は控えめ(家族時間を邪魔しない)
  • 1テーマ=1配信(情報詰め込みは分割)

第8章 視点⑥ 拡張ツール活用(Lステップ/Lメッセージ等)

8-1. なぜ必要?

公式機能だけでは、分岐・タグ・スコア・メニュー切替・ABテストに限界。拡張ツールで**“人手に頼らない高度な出し分け”**を実現。

8-2. 比較観点

  • 料金体系(友だち数・配信数・機能の課金単位)
  • タグ/シナリオ/ABテストの上限と使い勝手
  • 外部フォーム・スプレッドシート連携
  • 権限管理(多拠点運用時)
  • サポート/教育コンテンツ

8-3. 導入の段取り

  1. 要件定義(セグメント数・シナリオ分岐・KPI)
  2. 設計図(タグ体系・スコア表・配信カレンダー)
  3. 最低限のMVPで開始(初回アンケ+7通ステップ)
  4. 数字を見てEFO(離脱箇所の改善)→スケール

用語:MVP=最小実行可能プロダクト、EFO=入力フォーム最適化


第9章 いますぐ真似できる実装チェックリスト(保存版)

  • HPヘッダー/フッターに友だち追加(全ページ)
  • 専用LP:登録メリット・所要時間・特典・FAQ・CTA×2
  • 挨拶+30秒アンケ(6問・選択式中心・最後にご褒美)
  • タグ体系:地域/時期/志向/土地/状況/興味コンテンツ
  • 7通ステップ(Day0〜14の骨組み)
  • リッチメニュー2タブ:注文/分譲(各3CTA)
  • 通常配信テンプレ:画像1枚+短文+ボタン
  • KPIダッシュボード(追加率/回答率/CTR/CVR/来場)
  • 退会/頻度の安心設計(いつでも停止/頻度明記)
  • 法務:プライバシーポリシー同意文言の整備

第10章 KPI設計とダッシュボード

10-1. 基本KPI

  • 友だち追加率(LP訪問→追加)
  • アンケ回答率(挨拶表示→最後まで)
  • ステップ到達率(各通の完読・クリック)
  • CTR(配信→クリック)
  • 来場予約率(配信orLP→予約完了)
  • カタログ請求率/物件問い合わせ率
  • 反応の良いセグメント(地域×時期×土地など)

10-2. ダッシュボードの見方

  • ファネルで落ちる段を特定(例:回答率が低い→質問数/順番/報酬を見直し)
  • セグメント別CVR(例:半年以内×土地あり×平屋志向は強い…等の仮説検証)
  • クリエイティブ別(画像AB、CTA文言AB)

第11章 クリエイティブ&コピーのルール

  • 1画面1メッセージ:訴求を1つに絞る
  • ベネフィット先出し:「月◯万円の目安が3分でわかる」
  • 不安の除去:所要時間・費用・持ち物・子ども同伴可
  • 視線誘導:左上→右下の視線に沿って見出し→画像→ボタン
  • :CTAは背景とコントラストを強く(赤/緑/オレンジ系)
  • 表現:数字・期限・限定(例:「今週末」「3枠のみ」)

第12章 法務・運用の注意点(※一般的な運用上の注意。個別の法解釈は専門家へ)

  • 個人情報の取得・利用目的を明記(LP/アンケ内にリンク)
  • 同意の取得(送信前チェックボックス/利用規約・プライバシーへの同意)
  • 配信頻度の明示(週1〜2、停止は1タップで可)
  • サイレントタイム(深夜/早朝は避ける)
  • 退会導線(いつでも配信停止の案内を定期的に記載)
  • データ保持:不要データの削除・アクセス権限の最小化

第13章 よくある失敗と処方箋

失敗症状処方箋
一斉配信だけ温度感が合わずCVR低迷タグ×ステップで出し分け。最低3セグメント
アンケ質問が多すぎ中盤で離脱6問以内+最後にご褒美カード
画像だけでボタン不明クリックされない画像内に「詳細はこちら」、テキストにCTAも併記
CTA乱立何をすればいいか不明配信ごとに1CTAに絞る
来場に直行温度が上がっていない事例→資金→技術→声→来場の順で育てる
メニューが固定興味変化を拾えないタブ切替+クリックでタグ更新

第14章 まとめ&次アクション

勝ち筋は「導線→アンケ→タグ→ステップ→来場」の一本化。
まずは挨拶+30秒アンケ+7通ステップのMVPを作り、数字で改善しましょう。

明日からの3ステップ

  1. 専用LPと友だち追加ボタンをHP全ページに設置
  2. 初回アンケ6問ご褒美カードを実装
  3. 7通ステップ(雛形↓)を流し込み、来場CTAに一本化

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