本記事のゴールは、今日から「作成 → 初期設定 → 友だち集め → 配信 → リピート化」までを1人で回せるようになること。
- なぜLINE?
月間利用者数9,800万人超(2025年3月末時点)、毎日使う人が86%という規模感。国内の主要タッチポイントとして“まず外さない”チャネルです。 - 本記事の進め方
- まず“仕組み”を理解 → 2) 最短手順で開設 → 3) 初期設定のチェックリスト → 4) すぐ使える運用3ステップで成果につなげます。
▼動画はこちら
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今すぐ使える!友だち追加施策の事例10選
誰でもカンタン!友だち登録特典の作り方7選 など
1. LINE公式アカウントとは?
- 1-1. 概要
- 1-2. よく使う機能(超要約)
- 1-3. 業種例
- 全体フロー(最短版)
- 3-1. プランの目安
- 3-2. 「1通」の考え方
- 3-3. 課金対象/非対象
- 3-4. いつ有料に切り替える?(試算フレーム)
- ステップ1:友だちを集める(獲得)
- ステップ2:店舗サイトへ送客(配信&リッチメニュー)
- ステップ3:リピート促進(ショップカード&ステップ配信)
- 6-1. あいさつメッセージ文例(3吹き出し=1通想定)
- 6-2. 応答メッセージ(キーワード自動返信)テンプレ
- 6-3. 店頭&WEBの「友だち追加」POP文例
- 6-4. スタッフ声かけスクリプト(来店導線)
- 6-5. 月次配信カレンダー雛形(例:飲食・月2~3回)
- 6-6. リッチメニュー構成例(6分割/8分割)
- 8-1. 要点おさらい
- 8-2. 7日間スタータープラン(今日から)
- 8-3. 最後のチェックリスト(配信前に)
1-1. 概要
企業・店舗が顧客とつながるための企業向けLINE。
1対1チャット/一斉配信/自動応答/クーポン/ショップカード/リッチメニューなどが使えます。
1-2. よく使う機能(超要約)
- 挨拶メッセージ:友だち追加直後に自動送信。最も見られる“初回接触”。
- 応答メッセージ:特定のキーワード(例:「2507」)に自動返信。
- ステップ配信:友だち追加から**○日後に自動配信**(来店フォロー等)。
- クーポン:利用回数制限や使用数の集計が可能。
- ショップカード:来店/購入でポイント付与。紙カードのデジタル置き換え。
- リッチメッセージ/リッチビデオ/カードタイプ:視認性の高い配信フォーマット。
- リッチメニュー:トーク画面下部の大きなメニュー。予約・クーポン・ECなど“最重要導線”を常設。
用語ミニ解説
- 1通:最大3吹き出しまでを1パックとして数える考え方(詳しくは章3)。
- 認証済みアカウント:検索表示/広告利用などのメリットあり(章2参照)。
1-3. 業種例
飲食・美容・小売・医療・教育・自動車などほぼ全業種で活用可能。
目的は主に「再来店促進」「予約/EC送客」「問い合わせ削減」。
2. はじめ方(運用開始までの流れ)
全体フロー(最短版)
① LINEビジネスID作成 → ② 公式アカウント作成 → ③ 初期設定 → ④ 認証申請 → ⑤ 友だち集め導線づくり
2-1. LINEビジネスIDとは?
- 公式アカウントや広告をひとつの“マスターキー”で管理するための上位アカウント。
- 複数店舗/ブランドをまとめて管理可能。
- ログインはLINEアカウントまたは**メール(ビジネスアカウント)**方式のどちらでもOK。
2-2. 公式アカウントの作成
- PC/Web管理画面を推奨(機能が最も充実)。スマホの「管理アプリ」も併用可。
- 基本プロフィール
- アイコン(店舗ロゴ/外観など視認性重視)
- アカウント名(店舗名+エリア等で検索ヒットを意識)
- 紹介文(120字程度で“何が便利になるか”を明記)
- 営業時間/定休日/電話/所在地/URL
2-3. 権限設定
- 管理者:全権。
- 運用担当者:配信や返信など限定的な操作権。
→ 外部委託やスタッフ運用に備え、最小権限で付与。
2-4. 認証済みアカウントのメリット(要点)
- アプリ内検索対象になる
- 請求書決済が利用可
- 友だち集めツール(店頭POPなど)利用可
- **友だち追加広告(LINE広告)**が使える
…ほか、露出・計測・運用の幅が広がるため、広告予定があるなら早めに申請。
2-5. 友だち集めの準備(設計のコツ)
- 登録メリットを先に決める:初回クーポン/限定イベント/予約の利便性など。
- 挨拶メッセージに“最初の行動”を仕込む(例:来店クーポン/予約ボタン)。
- リッチメニューの暫定版を用意(上段に「予約/クーポン」)。
3. 料金プランと“1通”の数え方
3-1. プランの目安
- コミュニケーション:0円/月200通まで
- ライト:5,000円(税別)/5,000通まで
- スタンダード:15,000円(税別)/30,000通まで
- 上限超過は**追加メッセージ(概ね3円以下/通)**で従量課金
3-2. 「1通」の考え方
- 最大3つの吹き出し=1通としてカウント。
例)画像+テキスト+クーポン → 1通扱い。
3-3. 課金対象/非対象
- 対象:通常の一斉配信、ステップ配信
- 非対象:1対1チャット、応答メッセージ、挨拶メッセージ(相手発トリガー系)
3-4. いつ有料に切り替える?(試算フレーム)
- 友だち数 × 月の配信回数 = 総通数
- 来店率/購入率 × 客単価 × 平均人数 = 見込み売上
- 見込み利益 > 月額+追加課金 を満たすプランに
例(動画内の居酒屋シナリオ要約)
- 友だち200人に月1回配信 → 200通(無料内)
- 来店率2% × 平均3名 × 客単価4,000円 ⇒ 48,000円/回
- 月4回に増やすと800通→ ライトへ。売上は192,000円/月に拡大。
→ 費用対効果で判断し、必要に応じて段階的にプランアップ。
4. 成果を出す“運用3ステップ”の全体像
目的を先に決める(再来店・予約増・EC売上・問合せ削減など)。
そのうえで「①友だち集め → ②送客(配信/リッチメニュー) → ③リピート促進」を回します。
ステップ1:友だちを集める(獲得)
- 登録メリットを明確化:
例)初回10%OFF/友だち限定メニュー/抽選クーポン/LINE予約の利便性 - 告知導線を複線化:店頭POP・ポスター・会計時の声かけ・QR/HPボタン/SNSプロフィール/メルマガ署名
- 現場運用:スタッフ用スクリプトで“自然に”案内(会計時「今なら100円引き」等)
事例(動画紹介の要点)
- ペンギンベーカリー:友だち追加で好きなパン1個→ 月平均1,000人超増
- ごちそう村 (和食):友だち限定イベント・限定メニューで登録促進
- 検診センター:利便性訴求&多地点掲示で1年で+1,500人
ステップ2:店舗サイトへ送客(配信&リッチメニュー)
- 配信フォーマット
- 画像/リッチメッセージ(大きく表示+URL設定)/リッチビデオ/カードタイプ(横スワイプ複数訴求)
- 設計の4要素:「誰に/何を/いつ/どうやって」
- 誰に:性別・年代・地域・行動(開封/クリック)で絞り込み
- 何を:キャンペーン/新商品/クーポン/営業時間案内など価値のある情報
- いつ:見られやすい時間(昼前の飲食訴求、帰宅前のディナー告知 等)
- どうやって:短文+視認性の高い画像/見出しで要点を一発提示
- リッチメニュー
- 最上段・左上が最重要枠(予約・期間企画・EC)
- 店舗別レイアウト例:小売=「期間フェア」大型/美容=「予約」上段固定/飲食=「予約/メニュー/クーポン」を上段
- まずはCanvaテンプレで十分。色数は少なめ、アイコン+短ラベルで可読性UP。
ステップ3:リピート促進(ショップカード&ステップ配信)
- ショップカード:来店ごとにポイント付与、特典を段階設計(5P/10P/15P…)
- 複数枚のカード運用も可(ロイヤル顧客向け上位特典など)
- ステップ配信:追加直後~3週間の“黄金期間”に自動フォロー
- 例)3日後:お礼 → 7日後:人気メニュー提案 → 3週間後:次回予約促進
5. 今日からできる初期設定チェックリスト(コピペOK)
A. アカウント基盤
- LINEビジネスIDを作成(ログイン方式を決定)
- 公式アカウント新規作成(業種カテゴリ/エリアを正確に)
- プロフィール整備:アイコン・名称・紹介文・営業時間・TEL・住所・URL
B. メッセージの土台
- あいさつメッセージ:
- 1通=最大3吹き出しに収める
- 1つ目:歓迎+“何が得か”を10~20字で
- 2つ目:クーポン(その場で使える/有効期限設定)
- 3つ目:主要導線(予約・メニュー・EC・問い合わせ)
- 応答メッセージ:
- キーワード:「予約」「営業時間」「アクセス」「メニュー」「求人」など
- 例:ユーザーが「2507」と送る→資料URL自動返信(動画内の例と同様の仕組み)
C. リッチメニュー(暫定版でもOK)
- 上段:予約/クーポン/期間企画
- 下段:公式サイト/アクセス/電話
- 色はブランドカラー+無彩色で可読性重視
D. 友だち集め導線
- 店頭:A5/A4ポップ(QR・登録メリット・今だけ特典を明記)
- 会計時の声かけ:
- 例)「いまLINE登録でその場で100円引きになります。よろしければこちらのQRからどうぞ!」
- WEB:ヘッダー/フッター/記事下に友だち追加ボタン常設
- SNS:プロフィールリンクに友だち追加URLを設定
- 計測の種:クーポン(使用数)/ショップカード(発行数/達成数)
E. 最初の配信計画(1か月)
- 月1回の定期便(新着/おすすめ/クーポン)
- リマインド(イベント前日/当日昼)
- 来店後フォロー(ステップ配信に組み込み)
F. 安全運用
- 配信は短文×見出し、画像はテキスト少なめ
- テスト送信(自分&スタッフ)で誤字リンクチェック
- ブロック率を毎月確認(内容/頻度/対象を調整)
6. そのまま使えるテンプレ集
6-1. あいさつメッセージ文例(3吹き出し=1通想定)
A) 飲食店(初回来店を狙う)
- 「友だち登録ありがとうございます!本日から使えるドリンク1杯無料クーポンをお届けします🍹」
- 「↓ 会計時にこのボタンをタップしてください(有効期限:登録日から7日)」〈クーポンボタン〉
- 「予約/メニュー/アクセスはこちら」〈ボタン3つ:予約・メニュー・地図〉
B) 美容サロン(予約導線を最上段に)
- 「ご登録ありがとうございます。WEB予約がLINEから24時間OKです✂️」
- 「初回限定:トリートメント無料クーポン」〈クーポン〉
- 「予約/スタイル集/料金表」〈ボタン〉
C) 小売・EC(新商品・再訪を促進)
- 「いらっしゃいませ!新作入荷とセール情報を最速でお届けします🛍」
- 「今だけ:5%OFFクーポン(3日間限定)」〈クーポン〉
- 「オンラインストア/人気ランキング/店舗検索」〈ボタン〉
D) 医療・予約型サービス(利便性訴求)
- 「ご登録ありがとうございます。予約変更・各種ご案内をLINEで受け取れます。」
- 「よくある質問(アクセス/準備物/費用)に自動で返信します。キーワード:
アクセス
持ち物
料金
」 - 「予約ページ/アクセス/電話」〈ボタン〉
6-2. 応答メッセージ(キーワード自動返信)テンプレ
予約
→ 「WEB予約はこちらです。」〈予約URLボタン〉営業時間
→ 「平日11:00–21:00/土日祝10:00–20:00/定休:火」アクセス
→ 「〇〇駅から徒歩3分。地図はこちら。」〈地図ボタン〉メニュー
→ 「最新メニューはこちら。」〈メニューページ〉求人
→ 「募集要項と応募フォームはこちら。」クーポン
→ 「ご利用中のクーポン一覧です。」〈マイページ or クーポン一覧〉
ヒント:誤字ゆらぎ(例:よやく/予約/予約したい)にも対応するため、キーワードは複数登録がおすすめ。
6-3. 店頭&WEBの「友だち追加」POP文例
店頭A4ポップ
- 見出し:
LINE友だち限定!今だけ“その場で100円引き” - 本文:
「下のQRを読み取り→画面のクーポンを会計時に提示してください。」 - フッター:
「予約/最新情報/混雑状況もLINEで受け取れます」
WEBバナー(サイト上部)
- 文言:
今だけ5%OFFクーポン配布中 ▶ 友だち追加 - サブ:
「新作/セール/入荷速報をお届け」
デザインのコツ:文字は大きく短く/余白を十分に/QRとメリットを同じ視界に。
6-4. スタッフ声かけスクリプト(来店導線)
- 着席直後
「本日、LINE登録でドリンク1杯無料です。こちらのQRから10秒で完了します🍹」 - 注文後~提供前
「LINEに人気メニューの裏ワザを配信しています。よろしければどうぞ!」 - 会計時(最強)
「今ご登録いただくとその場で100円引きになります。よろしければ読み取りだけお願いします!」
ポイント:“いま得する”明確な理由を添える/言い切りで短く/断られても笑顔で10秒で切り上げ。
6-5. 月次配信カレンダー雛形(例:飲食・月2~3回)
- 月初(1~3日):今月の限定メニュー告知+クーポン(告知)
- 中旬(金曜11:30):週末ランチ/ディナー予約の空き状況(送客)
- イベント前日 18:00:リマインド(再告知)
- 来店3日後(ステップ):お礼+次回使える小クーポン(フォロー)
時間帯の考え方:食前30~60分/通勤帰宅帯/就寝前は閲覧が伸びやすい傾向。
6-6. リッチメニュー構成例(6分割/8分割)
6分割(飲食の例)
[ 店舗情報 ] [ クーポン ] [ メニュー ]
[ 地図 ] [ 電話 ] [ 予約 ]
- 左上:予約(最重要導線)
- ボタンラベルは4〜8文字/アイコン+短語で視認性UP
- 背景は無地 or 薄柄、文字は高コントラスト(黒×白 など)
7. よくある質問(FAQ)
Q1. ブロック率を下げるには?
- 頻度を適正化(月1~2回から開始、反応で調整)
- 誰に/何をを設計(興味層だけに絞り込み配信)
- **“いまの自分に得”**を1行目に明記(例:「本日限り」「近隣店限定」)
Q2. 最適な配信頻度は?
- まずは月1回+イベント前リマインド。
- 反応(クリック/来店/ブロック)を見ながら最大でも週1を目安に。
Q3. 開封・クリックを上げる書き方は?
- 1行目=見出し(
本日限定: ランチ大盛無料
) - 短文+箇条書き+絵文字少量
- 画像は“1枚=1メッセージ”(文字を詰め込まない)
- **CTA(行動喚起)**は動詞で:「予約する」「地図を見る」
Q4. 画像やサイズは?
- 仕様は変わるため、まずは正方形 or 横長の高解像度で作り、リッチメッセージで大きく見せるのがおすすめ。
- 画像内文字は最小でも14–16pt相当を目安/余白多め。
Q5. 認証済み申請はいつ?
- 広告(友だち追加広告)を使う予定があるなら早めに。
- アプリ内検索に出やすくなるため、常設導線で集客する店舗とも相性◎。
Q6. クーポンの不正利用は防げる?
- 使用済みボタンで1回限りに
- 有効期限/曜日・時間帯条件/最低購入金額でコントロール
- 店舗側は使用数レポートで効果と不正兆候を把握
Q7. 個人情報やメッセージの配慮は?
- 予約情報や相談内容など、個人情報は取り扱いを最小限に。
- 店舗のプライバシーポリシーと合わせて運用ルールを社内周知。
Q8. 複数店舗で運用するコツは?
- LINEビジネスIDで一元管理/権限は最小付与
- リッチメニューや挨拶メッセージは共通テンプレ+店舗差分
- 月次カレンダーを全店で共有し、地域クーポンは各店で差し替え
Q10. 何をKPIにすればいい?
- 友だち純増(増減)
- 配信の到達・クリック
- クーポン使用数/ショップカード発行・達成数
- 予約数・来店数・売上(できればPOSと照合)
- ブロック率(上がったら頻度/内容/対象を見直し)
8. まとめ&次のアクション
8-1. 要点おさらい
- 勝ち筋は**「目的 → 導線 → 配信 → リピート」**の反復。
- 挨拶メッセージとリッチメニューが“日常の入口”。
- 友だち100人・月1配信を最初の目標に、数字で微調整する。
8-2. 7日間スタータープラン(今日から)
- Day 1:ビジネスID作成/公式アカ作成/プロフィール整備
- Day 2:挨拶メッセージ(3吹き出し)/応答キーワード5本
- Day 3:リッチメニュー暫定版(6分割)
- Day 4:店頭POP(A4)&会計スクリプト整備
- Day 5:サイト・SNSに友だち追加ボタン設置
- Day 6:初回配信の原稿+画像作成(自分へテスト送信)
- Day 7:本番配信 → クーポン使用数・クリックの計測設定
8-3. 最後のチェックリスト(配信前に)
- 1行目に**“いま得する理由”**がある
- 3吹き出し内に収まっている
- ボタンは予約/クーポン/地図が最優先
- 画像は文字少なめ・高コントラスト
- テスト送信済み(リンク・誤字OK)
- ターゲットの絞り込み設定済み
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